100周年記念式典イベントレポート
令和5年5月24日(水)とりぎん文化会館(小ホール)にて、設立100周年記念式典を開催しました。
『鳥取県産業技術センターは県内企業のホームドクターです』、あるいは『企業の皆様の研究室です』というキャッチフレーズは、企業の皆様の技術面でのサポート、あるいは何かチャレンジをしたい時、信頼されるセンターになりたいという思いで名付けられたものです。この100年の歴史の中で、時代の変遷とともに産業構造も大きく変わりましたが、センターはいかなる時代においても鳥取県の産業振興を使命として、鳥取県の産業界のニーズを踏まえながら、一貫して技術支援と人材育成を行ってまいります。そして「次の100年につなげるため『皆さまの研究室』という原点を忘れず、県内産業の発展に貢献していきたい。」と決意を新たにいたしました。
鳥取県 平井伸治知事
設立団体の長を務める鳥取県の平井知事より、産業界やあるいは学術団体、さらには市町村また県議会はじめ、産業技術センターを評価し育てていただいたご関係の皆様に敬意と感謝の言葉がありました。
そして、企業として挑戦される際、ぜひ今後共この産業技術センターをお使いいただきたいとのお話があり、交えて今後も一つのツールとしてセンターを使ってください。
来賓祝辞では、中国経済産業局長の青木朋人氏、鳥取県議会議長の浜崎晋一氏、気高電機株式会社代表取締役社長の羽馬好幸氏の祝辞を賜りました。青木氏は「地域の中小企業にとって頼りになる企業の皆様の研究室として、この次の100年に向けて、地域産業のより一層の発展にご尽力いただきますよう、お願い申し上げます。」とお言葉を頂戴しました。
浜崎氏は「長く続いたコロナ禍。物価高騰で苦しんでこられた県内の中小企業の皆さまが、生産性の向上であったり、付加価値の創造など、反転攻勢を仕掛けていくための中核拠点として、今後益々重要な存在となり、県内中小企業の皆さんに寄り添う存在として、更なる進化をしていただきたい。」とお言葉を頂戴しました。また羽馬氏からは、産業技術センターでお手伝いさせていただいた『世界初の電子式マイコンオーブントースター』についての経緯をお話しいただきました。今後とも、技術開発の中核として AIやロボット開発など、私たちの手に余る先端技術の先導役として、県内企業の道しるべとなっていただきますようお願い申し上げます。」お言葉を頂戴いたしました。
記念講演
早稲田大学大学院経営管理研究科教授 長内 厚氏
「不確実な世界情勢に強い中小企業アライアンス~台湾の事例に学ぶ~」
記念講演では、早稲田大学大学院経営管理研究科教授で、ハノイ外国貿易大学客員教授、ハーバード大学客員研究員やハウス食品中央研究所顧問など国内外の企業の顧問も務めるなど、多方面で活躍されている、長内 厚氏に、「不確実な世界情勢に強い中小企業アライアンス~台湾の事例に学ぶ~」をテーマにご講演いただきました。
技術も大切、しかしながら販売する国の状況に合った製品作りも大切。意思決定は早く。組織の中に多少の遊び・余裕も必要。そこから新しいものが生まれる。製造業だけでなく、組織としての在り方についてもお話しいただきました。質疑応答ではご来場いただいた企業の代表者様からもご質問いただくなど、盛況なうちに講演会は終了しました。